ここ数年で光らないPCパーツはなくなったんじゃないかってくらい、ほぼすべてのパーツを光らせられるようになったよね
簡単にオシャレイルミができるようになった一方で、個性が出しづらくもなってきたわね
メーカーを揃えてデザイン性を統一したりするのもすごくカッコいいけど、やっぱりMOD PCならオリジナリティを追及したくなっちゃうなー
今回は比較的カスタムしやすいビデオカードのバックプレートとオリジナル感が出しやすい部分のサイドパネルを紹介するわ
ビデオカードはPCパーツの中でも大きくて目に入りやすいから見栄えがすごく重要視されてるし、PCIeスロットに挿すと裏面が上側にくるということもあって、最近のミドルクラス以上のモデルなら、ほとんどがバックプレートを搭載してるよね
ただ、簡素なデザインのものも多いし、エントリークラスだとコストなどの問題でまだまだ基板むき出しが大半だからね。
そこにオリジナルのプレートを載せるだけでワンランク上の見栄えに昇格できるわ
もう一つはPCの顔とも言うべきケースのサイドパネル
ここ数年で発売されたケースの多くは、アクリルや強化ガラスで内部が見せれるけど、使用したケースは少し古いモデルでクリアなサイドパネルが標準搭載されてなかったっていうのもあるし、単にクリアな板を取付けるだけじゃ既製品と変わり映えしないので、自分の好きなイラストなどを入れることでグッとオリジナリティが出せるわ
好きなデザインを考えたりするのは楽しいけど、こだわりだすとあっという間に時間が過ぎちゃうけどね
まあ、デザインが決まってしまえばあとは加工業者のプロにお任せすれば、自分が寸法ミスをしない限り失敗しないので、お金は少しかかるけどプレートやパネルを作る難易度はそこまで高くないわ
といいつつ、今回のパネルも何度も調整でやりとりさせてもらって、向こうは相当苦労したと思うけどね
それは中の人が「妥協はフランへの愛が足りない証拠、1妥協したらあとで100後悔」などと意味不明な供述を繰り返してたせいでしょう...
(私モデルのPC作るときはその100倍こだわらせてやるわ)
要望を汲んでくれたMoma Garageさまさまでしたね!
ファビオさん、いつもながら本当にありがとうございました!
こんばんワ。みかんです(ㆁᴗㆁ✿)
みなさんは自作PC、作ってますか?
先日(7/7)にRYZEN 3000シリーズという強力なコスパを放つCPUが発売されましたね。
発売当日の秋葉原ではTSUKUMO.eXさんに開店前から約300人が購入整理券を求めて行列を作ったそうです。
みかんも秋葉原にいましたが、販売解禁は19時だというのに、お昼過ぎから他大手ショップでも次々に列が形成され、夕方にはどこも100人前後の行列に!
昨年秋に発売されたCore i9 9900Kも熾烈な争奪戦でしたが、それを大きく上回る大戦争状態でした。(なお戦利品はゼロでした笑)
それくらい今、自作PCはものすごい盛り上がりでお祭り状態です٩(ˊᗜˋ*)و
ただ、自作erの中には単に組み立てるだけに飽きてきた人もいるでしょう。いるよね?
本記事はそんな方に、さらに自作PCで楽しめるようMOD PCワールドの面白さを少しでも知ってもらえたらなという趣旨のもと、今年4月末に完成させたキャラデコPC「Frandre deco♥PC」を紹介しているシリーズで、Vol.4になります。
冒頭のレミフラがお話したとおり今回は2つご紹介したいと思います!
イラストが光る!バックプレート
このバックプレートは昨年製作したものだけど、お気に入りだったので今作でも使っちゃいました。
アクリル板をレーザー彫刻(エッチング)する場合はキャストをチョイスしましょう。
押出アクリルのが低価格だけどレーザーで溶けてしまい、うまく削れないので適してません。
デザインはillustratorで製作してます。
JPEGやPNGなどの画像データで加工依頼する場合、レーザーは精度が高く、斜線や曲線のジャギーまで再現されちゃうので、高画素にするのが良いです。
ビデオカードはRTX 2080Tiを水冷化して、ブラックで塗装されたアルミ製バックプレート「EK-Vector RTX Backplate - Black」を装着してるので、アクリルプレートが良い感じで映えます。(エッチングが濃いほどアクリルは白くなるので背景は濃い色のが視認性が良い)
この上にポンと載せるだけでももちろん良いけど、横からLEDを照射するとエッチングされたイラストや文字部分だけ光が屈折して光るようになります!
使用したアドレサブルRGB LEDテープはアイネックス「RLD-LED50MADD」
長さ50cm、幅1cmです。
ビデオカードの奥行は10cm程度なので、必要な分だけハサミで切断して使います。
余りは後で説明するケーブルをはんだ付けすれば使えるので残しておくといずれ役に立つときがあるかも。
ちなみにこのLEDテープは公式でASUS Aura SyncとGIGABYTE RGB Fusion 2.0に対応を謳ってます。
また私はSilver Stoneの外付けアドレサブルRGBコントローラ「SST-LSB02」で使用ましたが問題なく制御できました。
アドレサブルでは安いほうなのでオススメ。
表面が防水ゴムでカバーされてたり、金属面に取り付けできるようマグネットが内蔵されてるけど、余計な厚みになって干渉してたので剥がしました。
3ピン用ケーブルは余っていたのがあったのでそれをはんだ付け。
LEDテープは切断面の端に接点があるので、はんだごてセットさえあれば自由にケーブルをmodできます。
ちなみにみかんが愛用してるはんだごてセットはAmazonの取扱いが終了していたので紹介できませんが、2~3千円程度の温度調節できるもので十分です。(ピンセット、ニッパ、半田を除去する銅線がセットになってるものを選ぶと良い)
L字のテープカバーは方眼工作用紙 + 遮光フィルム + 両面テープで適当に作りました。
バックプレートが3mmの厚みなのに対してLEDテープの幅が10mmなのでちょっと上に飛びだしちゃってます。
当時は極細LEDテープの存在を知らなかったけど、先日、AKIBA LED ピカリ館さんで「NeoPixel 2020 極細テープLED」という4mm幅のアドレサブルLEDテープを購入してみたところ、問題なく綺麗なライティングでした。
狭いところに設置したり、薄いアクリルを横照射するにはかなりオススメです。
続いてはサイドパネルをご紹介します!
イラストが光る!サイドパネル
アクリルは加工しやすくコストもそこまで高くないというメリットの一方で、静電気を帯びやすくホコリがすぐに付着するというデメリットがあります。
実は昨年までサイドパネルはずっとアクリルで製作してたんだけど、上で紹介したLED横照射で光らせると、付着したホコリも光るのでこまめに拭き取らないとホコリが悪目立ちしちゃいます。
また、アクリルは加工しやすい分、強度は低めなのでタオルなどでゴシゴシ拭くと傷が入ってしまします。
つまり、汚れやすいのに拭き取りはデリケートという少々面倒な性質なのです。
そこで今回は違う素材にしてみようということで、高透過ガラスを選んでみました。
PCケースに一般的に使われるガラスはフロートガラスを熱処理で強度を高めた強化ガラスです。ぱっと見は透明だけど、実は含有している酸化鉄によってやや青味があります。
これが高透過ガラスの場合、酸化鉄の含有量がすごく少ないので、透過率が高く、よりクリアにガラス越しのものが見えます。
左:高透過ガラス、右:フロートガラス
メリットをまとめると
・ガラスなので表面にキズが付きにくい
・静電気はアクリルより帯びにくいのでホコリ付着が少ない
・青味がほとんどなくアクリルと同等の可視光透過率
なのでより上質なサイドパネルを作りたいmodderにはピッタリかのように思われたけど、もちろんデメリットもあります。
①重い
②レーザー彫刻で濃淡が付けにくい(単色のイラストしか綺麗にエッチングできない)
③すごく高い
PCを持ち運ぶようなことがなければ重さはいいとしても、②は濃淡が必要なキャラクターなどを彫刻したい場合には不向き。
③については業者などにもよると思うけど、高透過ガラスは強化ガラスの倍ぐらい材料代がかかる上、加工費も含めるとPCケースが何台も買えるくらいの良いお値段になってしまうので、気軽に試作はできません。
まあ色々ご説明しましたが、用途に合わせた素材を選んでねってことです!
それではサイドパネルにご登場いただきましょう!
反射で色々映りこんじゃってるけど...ガラスなのに青味のない透明感がたまりません(*´꒳`*)
デザインは先にご紹介したバックパネル同様、illustratorで作成。
ちなみに額縁の白い部分は押出アクリルで、右上のロゴ部分だけ透明キャストにエッチング + 特殊塗料で別に作ってもらい、はめ込んであります。
昨年のMOD PCで同じ額縁を作成していて、すごく気に入ってたから今回もそのまま流用したかったけど、サイズに問題があったので、デザインはそのままに新規で作り直していただきました。
ガラスの表面は4辺を大きめに面取りすることでクリスタル感も出しています。
ケースに取り付けた様子
上部に取り付けたLEDテープでサイドパネルもエッチングされた部分だけが綺麗に光ります。
バックプレートとサイドパネルのイルミネーションは動画のがわかりやすいと思うので良ければそちらも観てもらえると嬉しいです。
↓↓音が出るので音量注意してネ
自作PC 2019 フラン好きの私がMod PC作ったらこうなった②
イラストが光る!バックプレート&サイドパネル、いかがでしたでしょうか。
加工でいつもお世話になっている門馬ファビオさんは以前COMPUTEXでBEST MODDER賞を受賞されているmodder界隈では超有名なお方です。
今年もFINAL FANTASY XIV「ファンフェスティバル 2019 in 東京」に展示された光と闇をイメージされた「G-GEAR “Warriors of Light” Edition」と「G-GEAR “Warriors of Darkness” Edition」の作品を手掛けたり、COMPUTEXのASRockブースの展示PCも製作されたりと、多忙な方ですが、みかんのような一般人にも色々とアドバイスや相談ものっていただき本当に感謝しております。
仕上がりも丁寧で最高のモノを作ってくれるので、是非、アクリルやガラスなどの加工にチャレンジしてみたい方はご依頼してみてはいかがでしょうか。
MomaGarageのサイトはコチラ↓↓
https://moma-garage.com/
今回のVol.4で今作のFrandre deo♥PCを紹介する「MOD PC道 2019」シリーズはおしまいとなります。
前作のデザインを引き継ぎつつ、グレードアップさせるかたちのMOD PCになりましたが、ほとんど作り直してるので、構想から完成までは例年通り半年もかかってしまいましたˇ◡ˇ;;
ただ、記事をみていただけたらわかるとおり、加工する機材は大掛かりなものを用意しなくても、愛とやる気と必要な材料をポチれば出来ちゃうので、自分だけのオリジナルPC作りをみなさんにも楽しんでもらえたら幸いです。
ちなみに次の作品の準備をあれこれと進めていて、涼しくなるころには完成させる(させたい)予定ですので、またいずれご紹介できればなと思います!
Come and join us MODPC WORLD!
それでは最後まで読んでくださってどうもありがとう(ˊᗜˋ*)
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連載記事
・MOD PC道 2019 vol.1「MOD PCの紹介」
・MOD PC道 2019 vol.2「水冷システムスタンド」