久しぶりのキーボード回だね。
そういえばそうね。でもいつもみたいに製品レビューじゃなくてキーボードをMODしていくわよ。
キーボードをいじくるのは初めてだけど、失敗して動かなくなったりしないかな?
メカニカルキーボードのスイッチそのものを交換する時にハンダ付けに失敗したりすとそういうこともあるみたいよ。
ひぇえ;
今回はハンダとか使わないし、わりとカジュアルなMODだから手順がわかれば誰でもできるわ。
ところでどのキーボードをブレイクするの?
東プレ「REALFORCE RGB」よ!あと壊すの確定みたいに言わないで。
え?リアフォとか高級機じゃない。MODしなくてもそのままで十分良いと思うけど。
リアフォ独特のタクタイル感と流行りのRGB機能が合わさり最強にみえるけど、従来モデルやR2シリーズのリアフォを使ったことがある人ならすぐに気づくイマイチなところがあるのよ。
あー・・・ペコペコ音でしょ。
そうそれよ!せっかくの高級機なのに安いメンブレン系に似たペコペコ音が鳴って雰囲気台無しなのよね。
なるほどー。それで最近はPFU Limited Edition静音モデルをずっと使ってたのかぁ。
今回はそれを改善しようってわけね。
そういうこと。海外のECサイトで東プレ軸用の静音リングが売られてるのを見つけて購入しておいたのよ。
あとついでにRGBモデル専用軸のメリットを活かしてCHERRY MX互換キーキャップに変更してみるわよ!
おお!それは楽しみ。それじゃあ早速やってみよー!
こんばんワ。みかんです(ㆁᴗㆁ✿)
巷では5月28日より開催されているCOMPUTEX TAIPEI 2019で発表・展示されている新作製品の話題でもちきりですね!
今年も非常に魅力的な製品ばかりなのでお財布が心配になってきました。
個人的に気になっている製品は後日簡単にご紹介できたらなと考えてます。
今回は冒頭のレミフラがお話していたとおり、東プレ初のゲーミング向けキーボード「REALFORCE RGB」に静音リングを装着して、ぺこぺこ音を解消しようと思うます!
静音リング
一般的なキーボードの静音リング(O-ringとも呼ばれる)はメカニカルキーボード用のことを指します。
キーキャップの軸受け部分に取り付けるので、キーキャップを引き抜き工具で外して、静音リングを装着し、元に戻せばおしまいです。とってもカンタン。
キーを底まで押し込む(底打ちという)とスイッチの軸が底にぶつかってカツンと鳴るので、底まで到達しないようゴムの緩衝材でガードする仕組みですね。
一方、東プレ REALFORCEの場合は、軸の下にカップラバーがあるので底打ちしてもうるさくありません。
逆に、下図のように軸が定位置に戻る際に大きめの音が出るので、軸に静音リングを取付ける必要があります。
もちろん東プレ軸は外れないようプレートの下に固定されてるので、キーボード本体を分解しないと取付けできないため、CHERRY MXスイッチを静音化するよりハードルが高いというわけです。
REALFORCEに静音リングを取付けてる記事はみかけますが、肝心の分解手順や取付手順が載ってないので、今回はそこもご紹介していきます。
ちなみに、今回使用した静音リングはAliExpressで輸入しました。
リンクはコチラ↓↓
ー2019.6.30追記ー
極薄静音リングも購入してみました。
薄い方が静音性はやや下がるものの、REALFORCE特有のタクタイル感を維持したまま静音化できるので個人的にはオススメです。
(静音リングの厚みがあるとタクタイル感が薄れ、リニアストロークっぽくなります。)
また、REALFORCE RGBやR2シリーズで搭載されているAPC(アクチュエーションポイントチェンジャー)で作動距離を1.5mmの最も浅い設定にすると、上で紹介した静音リングは約0.9mmの厚みがあるので、0.6mm押しただけで反応してしまい実利用では誤爆リスクがかなり増えるため、実質使えるAPC設定は2.2mmと3mmだけになってしまいます。
(2.2mm設定では1.3mm、3mm設定では2.1mmの作動距離に変わる)
一方、極薄静音リングなら厚みは約0.2mmなので1.3mm残すことができます(CHERRY MX SPEED SILVERなどの短接点スイッチに近い浅さ)
極薄リングのリンクはコチラ(色はブラックとホワイトが選べます)↓↓静音リングと極薄静音リング
ー2019.6.30追記ココまでー
用意するもの
キーキャップ引き抜き工具
REALFORCE RGBに付属しているものでも良いし、私はFILCOのキーボードを購入したときに付属してたものを愛用してます。
精密プラスドライバー(PH1)
マイナスドライバー
ネジ回しに使用するわけではないので刃幅は何でも良いけど、3.0あたりがオススメ。
REALFORCE RGB 静音リング取付手順
<DISCLAIMER>
ここで紹介した手順でキーボードが故障しても当サイト管理人は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。
①キーキャップを外す
引き抜き工具を使ってすべてのキーキャップを外します。
②キーボード裏側のネジを外す
パッと見はネジなんて見当たらないけど、「DO NOT REMOVE」と書かれたシールに隠れてます。
このシールを剥がしたら保証が受けられなくなります。
PH1プラスドライバーでネジを外します。
③ツメを開ける
キーボード裏面上部の6か所にツメがあるので上に開けます。
ここからが曲者で、キーボード手前側面にもツメがあるけど外側からはどこにあるかわかりません。
左Ctrlキー、Mキー、右Ctrlキー、テンキーの「.」(小数点)の位置に計4か所で、マイナスドライバーを隙間に突っ込んでテコの原理でこじ開けるイメージです。
(指の爪でこじ開けられるような固さではない)
多少キズが付くので傷を最小限に抑えるために刃幅3.0の小さめなマイナスドライバーがオススメです。
④フレームを外す
表のフレームを外します。
裏返して
裏のフレームを外します。
基盤とケーブルがつながってるので抜きます。(コネクタ部をつまんで引っ張ればとれます。)
⑤基板上のネジを外す
基板上に見えてるすべてのネジをPH1プラスドライバーで外します。
すべてのネジを外すと基盤とプレートが離れてしまうので、しっかりと手で押さえながら表に返します。(ここ重要)
表に返したらプレートだけ持ち上げて、基板から離します。
裏返しのまま基盤を離すと基板上に載っている茶色いカップラバーと中に入っているコニックリング(スプリング)が外れ、元に戻すのが大変になります。
静音リングを取付けるのはプレート側に固定されている軸なので、基板側はそのまま避けておきましょう。
⑥プレートの軸を取り出す
ここでもマイナスドライバー使ってテコの原理で軸を取り出します。
⑦静音リングを装着して戻す
写真では静音リングが底に密着してませんが、必ず浮きの無いよう底に密着させてください。
浮きがあると軸が定位置まで戻りきらず、そのキーが押されっぱなしの状態になる事故がおきます。
軸を裏から見ると左右非対称ですが、どっちの向きでプレートに戻しても問題ありません。
プレートに戻す前に、静音リングの付け忘れと底まで密着していることをもう一度確認しましょう!
すべての軸をプレートに戻します。
プレートを基盤上に載せる前にカップラバー位置がずれていないか、念のためすべて確認してください。ずれたままプレートを戻すと軸が定位置に戻らなくなったり、押下特性が変わってしまう可能性があります。
基盤のネジ止めを適当に5~6個だけ締めます。
写真では本当に適当ですが、できれば中央と四隅が良いと思います。
一度プレート側を表にして、軸一つ一つを押し込んで定位置に戻ってくるか確認することをオススメします。
最後まで元に戻して、いざ使ってみたらキーが戻ってこない、なんてことになったら悲しいですからね。
特に問題なければ基板上のすべてのネジを締めて、フレームへしまいます。
カスタムキーキャップへ換装
今回はもとのキーキャップへ戻さず、せっかくCHERRY MX互換キーキャプが使えるので、AliExpressで購入したカスタムキーキャップへ換装しました。
2色成型のLED対応にしたので文字部分が光って見えます。
「×ᴗ×」キーが可愛いのでお気に入りです。
静音化の効果をチェック
「効果は抜群だ」と言っても良くわからないと思うので、簡単な動画を作ってみました。
動画の打鍵音を聴いてもらうと効果がはっきりとわかるので良ければ観ていってネ。
↓↓動画リンクは画像をクリック(ㆁᴗㆁ✿)
いかがでしたでしょうか。
保証はなくなるものの、しっかりと注意点さえ守ればそこまで難しくないので、ペコペコ音が気になる人や、静音モデルがないから購入を諦めていた人は是非チャレンジしてみてくださいネ!
それでは最後まで読んでくださってどうもありがとう(ˊᗜˋ*)
気になることがあればコメントやプロフィール欄記載のメール、お問い合わせフォームのリンクもありますのでお気軽にご連絡ください。
Twitterもやってますので良ければフォローも是非!
↓↓リンクは画像をクリック
記事内の登場キャラクターは野愛におし様よりお借りしています。
↓↓pixivはコチラ