- ASUS ROG ALLYの外観
- スペック
- セットアップ手順
- ベンチマーク
- 温度
- ブルプロ本編プレイでの快適性
- ROG ALLYにオススメの周辺機器
- まとめ:ROG ALLYはブルプロ用に買いなのか?→Yes
( ゚∀゚)o彡°エイライ!!エイライ!!
どうしたのフラン、ずいぶんテンション高いわね
予約購入してたASUS ROG ALLYが着弾したの!
最近全然ゲームで遊べてなかったからコレで何かやりたくてウズウズ
それなら6月14日にサービス開始したばかりの「ブループロトコル」を遊んでみたらどうかしら?
発表されてから長いこと待ってたけどブルプロ始まってたのね
動作環境を満たしてるか確認するための公式ベンチマークも配布されてるわ
それじゃ、ベンチ+実際にプレイしてみて快適に遊べるかチェックしてみよー!
こんばんワ!みかんです。
Steam DeckやAYANEO AIR Plusなど最近はポータブルゲーム機界隈も盛り上がってますね。
1台は持っておきたいなと色々調べてたんですが、Steam Deckは処理性能がイマイチのようだし、AYANEO AIR Plusは背面ボタンが無かったりと、どちらも決め手に欠けてたんだけど、大手メーカーのASUSさんがハイスペックでスタイリッシュ(しかも大好きなホワイトカラー)なポータブルゲーム機を出すって見かけたときは大歓喜でした。そして、今年のCOMPUTEX 2023に展示されていた実機画像をみた瞬間、私のなかで購入確定してましたね。
6月14日に正式サービス開始したばかりのバンダイナムコ「ブループロトコル」(通称:ブルプロ)をリビングや寝室など場所を選ばずにまったりプレイしたかったというのもあります。
そんなわけで今回は、ASUSさんが5年の歳月をかけた渾身のポータブルゲーム機「ROG ALLY(アールオージー・エイライ)」を入手したので、セットアップ手順を交えつつレビューしていきたいと思います!
ASUS ROG ALLYの外観
充電器のコンセントプラグ部分は収納できないタイプ、65W給電。
本体の充電ポートはUSB Type-Cなので、65W給電対応 サードパーティ製の充電器+ケーブルを使ってもOK。
イイ感じの傾斜で握りやすい。
本体上部には指紋認証付き電源ボタン、音量調節ボタン、USB 3.2 Gen2 Type-C端子x1(転送速度10Gbps、Power Delivery対応、DisplayPort Alt Mode対応)、miroSDカードスロット(microSDXC/microSDHC対応)、イヤホンマイクジャック(4極 3.5mm用)
裏側には背面ボタンが左右1つずつあります。
L/Rトリガーは滑らかな押し心地のアナログ式。トリガーストップはありません。
スティックの形状は凹型、交換機能があったらもっと良かったかも。
握りやすさや、重心のバランスもあってか体感としてはわりと軽い。
スペック
OS | Windows 11 Home 64ビット |
---|---|
CPU | AMD Ryzen™ Z1 Extreme 3.3GHz/5.1GHz 3次キャッシュ 16MB |
GPU | AMD Radeon™ グラフィックス 最大8.6TFlops(FP32) |
メモリ | 16GB LPDDR5-6400 16GB(4GBx4オンボードのため換装不可) |
ストレージ | NVMe SSD 512GB(Micron 2400 MTFDKBK512QFM) Micron製 176層 QLC NAND フォームファクタ:M.2 2230 DRAMキャッシュレス(HMB対応) PCI Express 4.0 x4接続 総書込容量:150TBW シーケンシャル読込:4,200MB/s シーケンシャル書込:1,800MB/s 4KB ランダム読込:400,000 IOPS 4KB ランダム書込:400,000 IOPS |
ディスプレイ | 7.0型ワイドTFTカラー 解像度:1,920×1,080ドット グレアパネル タッチパネル搭載:10点マルチタッチ リフレッシュレート:120Hz |
通信 | ・IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (MediaTek Wi-Fi 6E MT7922) ・Bluetooth® 5.1 |
インターフェース | ・USB 3.2 Gen2 Type-C x1(転送速度10Gbps、Power Delivery対応、DisplayPort Alt Mode対応) ・miroSDカードスロット x1(microSDXC/microSDHC対応) ・マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック x1(4極 3.5mm) |
コントローラボタン | L/Rスティック、十字キー、A/B/X/Y、LB/RB、LT/RT、M1/M2(背面ボタン)、10点マルチタッチスクリーン、表示ボタン、メニューボタン、コマンドセンターボタン、Armory Crateボタン |
サウンド | ステレオスピーカー 1Wx2 マイク内蔵 |
バッテリー | 40Wh(一般的な3.7V基準で10,810mAh) |
電源 | Type-C 65W ACアダプター(20V/3.25A) |
重量 | 公称値:約608g(実測612g) |
サイズ | 幅280.0mm×奥行き111.38mm×厚さ21.22~32.43mm (スティック先端からの厚さは40.58mm) |
セットアップ手順
ポータブルゲーム機だけど中身はWindows 11 Home 64ビット版が入ってます。
マウスやキーボードを繋いだ方が操作しやすいため、セットアップが完了するまでは有線もしくは2.4GHzレシーバ付きのキーボードやマウスを使用すると良いです。(Bluetoothキーボードはセットアップが完了するまでは認識させることができない)
Windows11のセットアップを経験したことがある人なら、特に難しいことはありません。
①言語選択の画面👉「日本語」を選ぶ
②国または地域の画面👉「日本」を選ぶ
③キーボードレイアウトの画面👉「Microsoft IME」しか選択肢がないと思う
④2つ目のキーボードレイアウト追加画面👉スキップ(任意で追加どうぞ)
⑤ネットワーク接続画面👉自宅Wi-FiのSSIDを選んでセキュリティキー入力
⑥デバイス名入力画面👉任意(デバイス名を入れると勝手に再起動する)
⑦Microsoftアカウント入力画面👉自分のMicrosoftアカウント入力
⑧プライバシー設定画面👉基本的に「はい」を選んで同意しておけば良い
⑨OneDrive設定画面👉とりあえず「このPCのみファイルを保存」を選んでおけば良い
こんな流れです。
ローカルアカウントでセットアップする方法
玄人向けの話をすると、Win11(22H2)ではMicrosoftアカウントでのセットアップを強制されるけど、ローカルアカウント(ローカルユーザ)で設定することも可能。
上記手順⑤ネットワーク設定画面が表示されたら、「Shift + F10」キーを押してコマンドプロンプトを開きます。そこに「oobe\BypassNRO.cmd」と入力。
※「oobe\B」まで入力して「tab」キーを押せば自動補完してくれます。
※既にWi-Fi接続してしまったら、ルーターの電源を一時的に落としてセットアップします。
セットアッププロセスが中断され、再起動されます。
再起動後、ネットワーク接続画面に「インターネットに接続していません」が表示されているので選択。
「制限された設定で続行」を選択。
任意のローカルユーザ名を入力して次へを押す。
あとは通常のセットアップと同じ流れです。
なお、ローカルアカウント(ローカルユーザ)でセットアップする別の方法として「no@thankyou.com」をアドレスに入力し、適当なパスワードを入れることで、エラーによりMicrosoftアカウント入力を回避できるけど、thankyou.comは所有者のいるドメインなので、予期せぬ被害やドメイン所有者に迷惑をかけないためにも非推奨です。
セットアップが完了するとスタートアップで「ARMOURY CRATE SE」という専用の黒い画面が表示されるけど、いきなりゲームを始める前に、デスクトップを表示してWindowsアップデートを済ませておきましょう。
ベンチマーク
ブループロトコルベンチマーク
BLUE PROTOCOL ベンチマークソフト 公式DLサイト
レギュレーション
・BIOS Ver.317(※)
・オペレーティングモード:25W Tuboモードを使用
・電源接続:65W給電あり
・FPSリミッター:OFF
・AMD RSR:ON
・ディスプレイ解像度:1280x720 HD/1920x1080 Full HDの2種
・室温:25.7℃
・ブルプロベンチグラフィック設定:仮想フルスクリーン
・最高画質/高画質/中画質/低画質の4種
※6/18時点の最新Verは319だが、パフォーマンスが低下するとの報告があるため初期の317で計測
解像度:1280x720
解像度:1920x1080
1280x720 | スコア | ローディングタイム(sec) | 平均fps | 最低fps |
---|---|---|---|---|
最高画質 | 7,579 | 28.6430 | 53.537 | 20.750 |
高画質 | 9,338 | 28.0340 | 66.427 | 14.528 |
中画質 | 10,198 | 28.4830 | 72.868 | 15.610 |
低画質 | 16,559 | 28.4900 | 114.219 | 38.268 |
1920x1080 | スコア | ローディングタイム(sec) | 平均fps | 最低fps |
---|---|---|---|---|
最高画質 | 4,661 | 28.4840 | 33.729 | 11.571 |
高画質 | 6,311 | 29.9770 | 44.891 | 12.972 |
中画質 | 7,119 | 29.4610 | 50.857 | 12.431 |
低画質 | 12,883 | 27.3320 | 88.176 | 28.957 |
スコアの高い順に並べたグラフ
本編をゲームプレイした感想でも記述しますが、私の体感としては、フルHD解像度なら低画質、HD解像度なら中画質 or 高画質でわりと快適に遊ぶことができました。
個人的には7インチディスプレイならHD解像度でもドット感は目立ちにくいので、HD解像度の高画質がオススメです。
スクショを撮るなら一時的にフルHD 高画質や最高画質にして撮影したら良いと思います。
温度
ブループロトコルベンチマーク 解像度1280x720 高画質設定でリピート実行し、30分経過後のROG ALLY本体表面温度をサーモグラフィカメラ Seek SHOT PROで撮影しました。
ベンチ実行中の室温は25.7℃
表:最も熱い箇所で52℃、グリップ部分は37~35℃くらいです。
裏:最も熱い箇所で54℃、グリップ部分は37~34℃くらいです。
上部からは熱風が噴き出すため、その部分は50℃を超え熱くて触れないけど、ゲームプレイ時は両側からグリップしてコントローラを操作するため、その部分は37~34℃と熱くありません。ハイパフォーマンスでありながら、実際に遊んでいて不快にならないよう良く考え込まれた排熱設計だなと思いました。
ディスプレイ部分は50℃近いので、ずっとタッチ操作で遊ぶようなプレイスタイルならタッチペンはあった方が良いけど、ときどき操作するぶんには素手で問題ありませんでした。
また、同様にリピート設定でベンチ実行し続け30分経過後にHWiNFO64でCPUとGPUの温度を測定しました。
コンパクトなボディにCPU 最大5.1GHz、GPU 最大1.9GHzをぶん回すハイパフォーマンスプロセッサを積んでるので、どうせ90℃超えてサーマルスロットリングが起きてるんだろうとたかを括ってたんだけど、CPU、GPUどちらも最大80℃程度に収まってました。
あとで調べてみたらプロセッサには、シリコングリスではなく液体金属「Thermal Grizzly Conductonaut」を使用しているとのこと!
PCの自作erなら液体金属を使ってるというだけでも、ガチで冷却システムにこだわってるということがわかるかと。恐れ入ったぜASUS!
ブルプロ本編プレイでの快適性
ここからは実際にブルプロ本編をプレイしてみての快適性について話していくます。
ROG ALLYの設定
・オペレーティングモード:25W Tuboモードを使用
・電源接続:65W給電あり
・FPSリミッター:OFF
・AMD RSR:ON
・ディスプレイ解像度:1280x720 HD
・室温:25.7℃
ブルプロ内のグラフィック設定は先に紹介したベンチマーク結果から、解像度1280x720でスコア9000以上「とても快適」となる以下にしました。
・仮想フルスクリーン
・高画質
高画質設定のデフォルト状態から以下の項目を変更してます。
✅パーティメンバーの戦闘エフェクトを表示する
✅回復の設置エフェクトを表示する
※他は非表示
✅パーティメンバー以外の戦闘エフェクトを表示する
✅回復の設置エフェクトを表示する
※他は非表示
✅FPSを表示する
他プレイヤーの表示制限:30
正式オープンしたばかりなので、最初の街である「交易都市アステルリーズ」が一番人口密度高いですね。30fps前後くらいは出るので残像感はあるけどカクツキは少なくそこまでストレスは感じませんでした。
「モンテノール渓谷 メリソス川流域」の滝前。ちょこっと敵がいるような場所では45fps以上出ます。
「バハマール高原 神懸の御柱」門前。誰もいないところだと65~70fpsくらい。
モンスターや味方のいる場所での戦闘では35~45fpsくらいでした。
コマンドメニュー画面では選択箇所がたくさんあるのでタッチ操作が良き。
マップから転送場所を選択するときも画面タッチで快適。
個人的にお気に入りのスポットは波の音が聞こえる海辺の椅子。
昼間の海も7インチで見るぶんには1280x720 高画質設定なら十分綺麗です。
ROG ALLYにオススメの周辺機器
↓コンパクトな65W充電器
↓めちゃくちゃ柔らかくて絡まらない100W給電対応USB Type-Cケーブル
↓感度抜群なタッチペン
↓100W給電対応の熱くなりにくいコンパクトUSBハブ
まとめ:ROG ALLYはブルプロ用に買いなのか?→Yes
オススメ度:★★★★☆
良いところ
😊リビングや寝室など家の中の好きな場所で遊べる
😊プロセッサがハイスペでブルプロは解像度1280x720 高画質設定で遊べる
😊音が立体的に聴こえ迫力が感じられる
😊各種ボタン(背面ボタン含む)は押しやすくわりと操作しやすい
😊グリップしやすく、そこまで重く感じない、握る部分は熱くならない
😊コントローラだけだと選択しにくい部分もタッチで快適
😊初期販売価格109,800円と他社と比べてコスパ良し
😊デザインかっこいい、スティック部分にRGBライトのアクセントがあってオシャレ
イマイチなところ
😓バッテリーが1.5時間くらいしかもたない
😓通信が不安定と報告の多いMediaTek Wi-Fi 6E MT7922が採用されてる
※私も標準でインストールされていたドライバでは数分おきに接続が切れ、通信エラーでまともに遊べませんでした。ドライバVer.3.3.0.789へ更新したところ安定して遊べるようになりました(別記事で紹介予定)
😓6月18日時点の最新BIOS Ver.319ではパフォーマンスが低下するとの報告あり
※本記事ではBIOS Ver.317へ戻して検証しました(BIOSインストール方法は別記事で紹介予定)
😓ストレージはQLC NANDで総書込容量150TBWなため、大量データを頻繁に書込みしまくってると寿命が早いかも
※M.2 2230フォームファクタのNVMe SSDなら換装可能、別記事で紹介予定
いかがでしたでしょうか。今回はASUS ROG ALLYの初回セットアップ手順、ブルプロベンチマーク、そしてブルプロ本編プレイでの快適性をご紹介しました。コントローラ一体型のポータブル筐体なので、室内で電源が確保できる場所なら好きな体勢で長時間プレイもできるのが魅力に感じました。
なお、ハイスペックとご説明したものの、あくまでも「ポータブルゲーム機」としての評価なので、競技性の高いFPSゲームには不向きだけど、ブルプロや原神、モンハンサンブレイク、PSO2NGSなどのアクションゲーをガチらないコンテンツで遊ぶのにとてもオススメです。
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました(੭ ᐕ))
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