うぉぉおお!RTX4090買えたぁ!
あら、良かったじゃない
ぇ、なんかテンション低くない?次世代グラボだよ?初回入荷分ゲットだよ?
世界的にはグラボ需要下がってるからそこまで争奪戦にならないと思ったけど違ったのかしら?
通販で5か所くらい見てたけど、どこも30分以内に完売してたよ。最安値モデルは15分もたなかったと思うワ
ビデオカードは次世代まで2年間隔ですし初物はまだまだ需要はあるってことねぇ。
ところでどのモデル買ったのかしら?
Gainwardさんのやつ。漆黒の幻影「Phantom」よ!
勝手に中二フレーズ足さないのw
ライティングが控えめの無骨なデザインで結構好みかも。ヒートパイプ風の装飾がメカっぽさマシマシね
本当はホワイトのカードが欲しいけど、最初からホワイトモデル出してくれるメーカーないもんねぇ
まあ、ウォーターブロックが出てきたら水冷化しちゃうし、それまでこの黒光りを堪能しましょう
コホン、それで...いくらしたのでしょうか?
咲夜、エンスーグラボは「精神の浄化」「心の安寧」を得るものだって偉いベンチマーク先生のお言葉でもあるのよ。値段を気にするのは無粋というもの
30万した!
ちょっと、うまいこと咲夜を納得させようとしてるのにナマの値段だすのやめテ?
今月はCPUも新しいの買うと言ってましたし眩暈が...
我々が悪いのではない!金利維持のために量的緩和を続けている金融政策が悪いのだ!
ご無沙汰してます。みかんです(ㆁᴗㆁ✿)
ほんとにさ、円売りブームはいったいどこまで進んじゃうんでしょうかね。
自作erには辛いご時世ですが、欲しいものはしっかり買って、そのぶん頑張って働こうと考えておりまする。
さて、ついに温州みかんとグラボのおいしい季節がやってきましたね!
前世代は80モデルの後に90モデル発売の流れでしたが、今回は真っ先に90モデルが発売されました。(日本では2022年10月12日 22:00から解禁)
色々とトラブルがありながらもGainward Geforce RTX4090 Phantomを入手することができたので、どこまでゲーミング性能が進化したのかレビューしていきたいと思うます!事前情報で性能アップがエグいと見聞きしてたのでヨダレがとまらん!
スペック
前世代と合わせてスペックを表にしておきます。
NVIDIA RTX4090 |
NVIDIA RTX3090Ti |
NVIDIA RTX3090 |
|
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Ada Lovelace | Ampere | Ampere |
コアプロセス | AD102 | GA102 | GA102 |
CUDAコア(SP)数 | 16,384 基 | 10,752 基 | 10,496 基 |
テクスチャユニット | 512 基 | 336 基 | 328 基 |
Tensorコア数 | 512 基 | 336 基 | 328 基 |
RTコア数 | 128 基 | 84 基 | 82 基 |
SM数 | 128 基 | 84 基 | 82 基 |
ROPユニット | 176 基 | 112 基 | 112 基 |
ベースクロック | 2,235 MHz | 1,560 MHz | 1,395 MHz |
ブーストクロック | 2,520 MHz | 1,860 MHz | 1,695 MHz |
単精度浮動小数点 演算性能 |
82.6 TFLOPS | 40.0 TFLOPS | 35.6 TFLOPS |
Tensorコアパフォーマンス | 660.6 TFLOPS | 320.0 TFLOPS | 284.7 TFLOPS |
RTコアパフォーマンス | 161.3 TFLOPS | 78.1 TFLOPS | 69.5 TFLOPS |
メモリタイプ | GDDR6X | GDDR6X | GDDR6X |
メモリクロック | 21.0 GHz | 21.0 GHz | 19.5 GHz |
メモリインタフェース | 384 bit | 384 bit | 384 bit |
メモリバス帯域幅 | 1,008 GB/s | 1,008 GB/s | 936 GB/s |
メモリ容量 | 24 GB | 24 GB | 24 GB |
対応DLSS | 3.0 | 2.0 | 2.0 |
TDP | 450 W | 450 W | 350 W |
接続インタフェース | PCIe 4.0x16 | PCIe 4.0x16 | PCIe 4.0x16 |
補助電源 | 12VHPWRx1 or 8ピンx3以上 |
8ピンx3 | 8ピンx2 |
電源フェーズ(FEモデル) | 21(18+3) | 21(18+3) | 20(16+4) |
価格 | $1,599 | $1,999 | $1,499 |
発売日 | 2022/10/12 | 2022/3/29 | 2020/9/24 |
TensorコアパフォーマンスとRTコアパフォーマンスはもしかしたら計算間違えてるかも...
(コア数×ブーストクロック×128並列×2OPS×2倍で求めた数字です)
アーキテクチャ名が「Ada Lovelace」ってなんかかっこよ!
ちょっと調べてみたらイギリス貴族の女性数学者で世界初のコンピュータプログラマーらしいです。
スペックの話に戻すと、
CUDAコア数はRTX3090比で約1.6倍に!また、Tensorコア数とRTコア数も同じく約1.6倍とAI処理やレイトレーシングまわりの強化もぬかりなし!
ブーストクロックはこれまで2GHz未満で推移してましたがいっきに2.5GHz超となりました。RTX3090比では約1.5倍です。OCしたら実測 3ギガーを水冷常用できちゃいそう!
コア関連の強化がものすごい一方、メモリまわりの大きな進化はありませんでした。引き続きGDDR6Xの容量24GB、クロックはRTX3090Tiで採用された21GHz版。
まあ4Kゲーミングなら十分すぎるので、ヘタに価格アップされるくらいなら今の容量とバス幅でしばらくいいと思います。
消費電力はコア関連をモリモリしたぶんRTX3090から100W増しとなっています。
最上位のオーバークロックモデルだと500W超とか出てきそう。(補助電源 12VHPWR or 8ピンx4を使えば最大600W供給可能)
価格は案の定といいますか、いつもどおり世代を追うごとに値上げは続いておりRTX3090からは100ドルアップ。
RTX4090Tiが発売されるとしたら2,100ドルとかそのあたりでしょうね。
ビデオカード需要がだいぶ下がってるのでTiモデルが出るころには全体の価格改定が起こってるかもしれませんが、国内は円安インパクトが大きいので期待はできませんが。。。
補助電源ケーブルの注意事項 2022/10.27追記
RTX4090ではリファレンス準拠モデルで450W、オーバークロックモデルではそれ以上の電力を供給する必要があり、新しい補助電源コネクタ「12VHPWR」が採用されてます。
12VHPWRは最大600Wもの電力供給を実現することが可能となってます。
ビデオカード側の12VHPWRコネクタ
12VHPWRの補助電源ケーブル
2022年10月現在は電源ユニットから直接12VHPWRケーブルを接続できるATX 3.0規格のモデルは数少ないため、従来の電源ユニットでも使用できるよう、RTX4090には変換コネクタが同梱されてます。
8ピンx4 to 12VHPWR変換コネクタ
RTX4090の非OCモデルでは8ピンx3 to 12VHPWR変換コネクタが同梱されている場合もあります。
そんな大電力を供給するための新規格コネクタ「12VHPWR」ですが、同梱されたNVIDIA純正8ピンx4 to 12VHPWR変換コネクタを利用していたにもかかわらず、コネクタ部分の発火・溶解が発生したと海外で2件報告されてます。
実は、8ピンx4 to 12VHPWR変換コネクタを使用した運用は以前から過電流リスクがあるとして、海外メディアのWccftechやGamersNexus、またビデオカードメーカーであるZOTACからも慎重に取り扱う必要があると報告されていました。
具体的にどのようなことを気を付けなければならないかというと
①8ピンx4 to 12VHPWR変換コネクタは抜き差し回数制限がある
GamersNexusが報告した耐久性試験では約40回、ZOTACでは約30回までとのこと。
通常利用において何十回も抜き差しすることはないと思うけど、頻繁にパーツを組み替えるレビューワなどは注意が必要ですね。
また年数が経過した中古品なんかも注意が必要かなと思いました。
②コネクタ付近で曲げない
引用:cablemod
カスタムケーブルメーカであるcablemodからはコネクタ付近で縦に曲げたり、水平に曲げたりするのはNGで、曲げる場合はコネクタから35mm以上の長さを設けることが推奨されてます。
小さめのケースではサイドパネルを閉じたときに8ピンx4 to 12VHPWR変換コネクタが押し曲げられる可能性があるため要チェックです。
一応、私のTwitterでも同様の注意喚起を行ってます。
12VHPWRコネクタから35mmより短いところで曲げて使用しないことが推奨されてるので、新たな対策の出るまではサイドパネルでケーブルが押し曲げられてないかチェックとスポットファンをケーブルに当てて熱をできるだけ逃がしてあげるくらいか https://t.co/xi39McUgB5 pic.twitter.com/UiRVIYJF6Q
— みかん食べながら (@tangerinelionPC) 2022年10月26日
今回の変換コネクタ発火・溶解について海外メディアのTom's HardwareがNVIDIAへ問い合わせており、「受けた報告を調査中で、その所有者と連絡を取り合ってる。追加情報があれば他の所有者にも連絡します。」とのこと。
"We are investigating the reports. We are in contact with the first owner and will be reaching out to the other for additional information." —Nvidia's Bryan Del Rizzo
正直、同梱の変換コネクタで長期運用は不安でしかないため、早いとこATX 3.0対応の新しい電源ユニットを購入する方が良さそうです。
Gainward Geforce RTX4090 Phantom
さてここからは、みかんが入手できたGainward Geforce RTX4090 Phantomを見ていきましょう!RTX4090の国内最安値は298,000円(円安まぢ〇ロス!)。ただ、ジョーシンで期間限定10,000円引きクーポンがあったので288,000円で買えました。
箱がほんとに大きい!ハイエンドマザーの箱より大きいと思う。
ちなみに160サイズで配送されてきました笑
本体
直径10cmの3連ファン、内排気仕様です。
幅:32.8cm
まず間違いなくITXケースには入りませんね笑
RTX30シリーズからどのメーカーも採用している、カード右側のスリット通気口は今作も踏襲されてます。
熱が溜まりにくくカード自体は冷え易いですが、温風がマザーボードやCPUに直撃するため、エアフローは十分に気をつけましょう!
高さ:12.6cm
厚み:7cm
1スロット2cmなので、ちょうど3.5スロット分。
CPU直結レーンの空きPCIeスロットにAICでM.2 SSDを増設しようと思っても、この厚さじゃ塞がって使えません()
私は水冷化して厚み対処しようかな。。。
重さ:2010g
付属品
・補助電源12VHPWR x1から8ピンx3へ変換するケーブル
・アドレサブルRGBをマザーボード制御するためのケーブル
・グラボを下から支えるためのサポート
Gainward Geforce RTX4090 Phantomはリファレンス準拠の非OCモデルだけど、末尾に「GS」が付くOCモデルもあって、そちらは8ピンx4へ変換できるケーブルが付属してるため、手動で500W超えの電力リミットが解除可能です。他社でもOCモデルは8ピンx4変換ケーブルが付属してる模様。
8ピンx3変換ケーブルを繋いで、OCツール「MSI Afterburner」で確認したところ、Power Limitは100%より右にスライダーを動かすことができないようになっていました。
8ピンx4変換ケーブルを入手するか、ATX 3.0対応の電源ユニットで12VHPWR x1を繋ぐことで、非OCモデルでも手動で500W超えのリミットブレイクができると思います。
OCしても電力だけ増えてパフォーマンスはそれほど伸びないため、あまりお勧めはしませんが。
ー2022.11.7 追記ー
600W供給できる12VHPWR x1を直結できる電源ユニット「玄人志向 KRPW-PA1000W/92+」を入手できたため、MSI AfterburnerでPower Limitを100%超の設定が可能か確認してみましたがダメでした。
「GS」の付かないGainward Geforce RTX4090 Phantom無印はVBIOSで450Wに制限されているとTechPowerUpのフォーラムで報告されており、どうしても手動OCを楽しみたい場合、自己責任になるけどVBIOS書き替えで可能になります。VBIOSを書き替えるときはNVFlashを使って元のVBIOSをバックアップしておきましょうね。
ー2022.11.7 追記終わりー
無印モデルはリファレンス準拠のためベースクロック 2,235MHz/ブーストクロック 2,520MHz。GeforceビデオカードのGPUクロックは自動OC機能である「GPU Boost 4.0」によって、Power Target(電力制限)とTemperature Target(温度制限)が許す範囲内で追加ブーストしてくれます。
私の個体では実測最大 2,790MHzまでブーストクロックを確認することができました。
ギャラリー
機械らしい無骨さと高級感を合わせつデザインって感じ!
シュッとした草食系イケメンていうより、マッチョがブラックスーツ着てるみたいな。
検証環境
水冷のラジエータをマザーボードの上に載せてるのかな?と錯覚するレベルの大きさ。
ちなみに写真右側のファン3つ縦に並んでるのが本当の水冷用ラジエータ。
ケース | STREACOM BC1 V2 Open Benchtable Silver |
---|---|
OS | Windows 11 Pro (Ver.22H2) |
マザーボード | ASUS ROG MAXIMUS Z690 FORMULA(BIOS: 2004) |
CPU | Intel Core i9 12900KS |
CPUグリス | Thermal Grizzly Kryonaut Extreme |
CPU水枕 | EK-Quantum Velocity² D-RGB - 1700 Nickel + Satin Titanium |
メモリ | G.Skill Trident Z5 RGB F5-6400J3239G16GX2-TZ5RS (DDR5-6400 CL32 16GB x2) |
ビデオカード | GAINWARD GeForce RTX 4090 Phantom(空冷) |
ビデオカード(比較対象) | Palit GeForce RTX 3090 GamingPro OC(水冷化) |
NVIDIAドライバ | Game Readyドライバ 522.25 |
ストレージ | Samsung 980 PRO 500GB |
電源ユニット | Seasonic FOCUS Plus Platinum 850W |
電源ケーブル | CableMod Custom PSU Cable |
リザーバ/ポンプ | EK-Quantum Kinetic FLT 120 D5 PWM D-RG - Plexi |
ラジエータ | Alphacool NexXxos UT60 Full Copper 360mm |
ラジエータファン | Cooler Master MASTERFAN SF120M x3基 |
水冷化しちゃってますが、比較対象としてRTX3090も用意しました。
冷却環境
室温 | 室温計 25.0℃ |
---|---|
水温 | 水温計 27℃ |
ポンプパワー | 80%、回転数4000 rpm |
ラジエータサイズ | 幅360mm、厚み60mm |
ファン回転数 | 1500 rpm |
オーバークロック
・CPU:手動OCなし
・メモリ:XMPプロファイル適用(6400MHz、CL32-39-39-102、CR 2T、1.40V)
・ビデオカード:手動OCなし
ベンチマーク結果
3DMark FireStrike
DirectX11のAPIを使用した3Dグラフィックス性能を測るベンチマーク。
2013年2月にリリースされて以降、グラフィックスベンチといえばコレってくらいの定番。(CPUでいうところのCINEBENCHみたいな)
RTX4090は3090と比較してフルHD解像度で59%、WQHD解像度で87%、4K解像度ではなんと100%もスコアアップ。
3DMark TimeSpy
DirectX12のAPIを使用した3Dグラフィックス性能を測るベンチマーク。
2016年7月にリリースされて以降、FireStrikeと同じく愛されつづけている定番ベンチ。
RTX4090は3090と比較してWQHD解像度で86%、4K解像度で93%スコアアップ。
3DMark PortRoyal
2019年1月にリリースされたDirectX Raytracingのハードウェアアクセラレーション能力を測定するためのベンチマーク。
RTX4090は3090と比較して93%スコアアップ。
3DMark SpeedWay
2022年10月12日にリリースされたばかりのグラフィックスベンチマーク。
最新APIであるDirectX 12 Ultimateを使用。
反射の間接光「グローバルイルミネーション」、リアルタイム反射光「リアルタイムレイトレーシング」、PBR(物理ベースレンダー)、可変レートシェーディング、メッシュシェーダーなどを利用したパフォーマンスをテスト可能。
NVIDIAも次世代性能を計測するならSpeedWayを使ってほしいと推奨しているらしい。
RTX4090は3090と比較して87%スコアアップ。
ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ
DirectX 11 API動作のゲーム。
新生エオルゼア以降、未だに人気の衰えないオンラインRPG。
暁月のフィナーレは2021年12月リリース。
メモリのオーバークロックでぐいぐいスコアが伸びるため、OCerにも人気のベンチマーク。
RTX4090は3090と比較してフルHD解像度で17%、4K解像度で62%スコアアップ。
フレームレートはフルHD解像度で平均 286.8747fps、4K解像度では平均 191.0574fps。
4K 144Hzゲーミングモニタで高解像&ヌルヌルを楽しみたい人はRTX4090は選択肢になりそうです。
フルHD解像度ではあまりスコアが伸びていないため、MSI Afterburnerでログを記録してみたところ、GPU使用率は平均48%で遊んでいる状態でした。
CPUがボトルネックになっているかと思い、各スレッドのCPU使用率をまとめてみた結果が下のグラフ。
12900KSのPコア動作スレッドは1~16、Eコア動作スレッドが17~24です。
見てわかるとおりPコアにほとんど負荷がかかっておらず、主にパフォーマンスの低いEコアへ割り当ててる模様。
Windows11のタスクスケジューラが最適化され、もっとPコアに割り当てられるようになる or EコアのクロックやIPC(Instruction per Clock)が向上すればボトルネックが解消されるかも。
といってもすでに平均フレームレートが287fpsも出てるので、FF14をフルHD解像度で遊ぶのにRTX4090は完全にオーバースペック。
OCでハイスコアきもち~したいという意味でボトルネックを解消してほしい。
ファイナルファンタジーXV
DirectX 12 API動作のゲーム。
PC版は2018年3月リリースと4年以上経っているオフラインゲームだけど、2022年時点においても比較的重いタイトルで、かつNVIDIA DLSS(Deep Learning Super Sampling)に対応しており、ビデオカード性能がどれくらい進化したのか検証するにはもってこいのベンチマーク。
RTX4090は3090と比較してフルHD解像度で23%、4K解像度で77%、4K解像度DLSS有効で67%スコアアップ。
フレームレートはフルHD解像度で平均 232fps、4K解像度で平均 164fps、4K解像度DLSS有効で平均 185fps。
DLSS無効でも4K 144Hzゲーミングモニタで高解像&ヌルヌルが実現できます。
なお、フルHD解像度であまりスコアが伸びていないのはGPUが遊んでしまっており、FF14と同じCPU最適化問題だと思います。
ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス
PSO2NGSは2021年6月にリリースされた比較的新しいタイトルのオンラインアクションRPG。
といっても一昔前のDirectX 11ベースで作られてます。本編ではNVIDIA DLSSやAMD FSR1.0が利用できるんだけど、ベンチマークではこれら超解像技術には非対応です。対応してくれたら検証楽しくなるんだけどね(チラッ)
比較的重めのタイトルで、最高設定の6:ウルトラにするとFF15ベンチマークの高設定と同程度な感じです。
RTX4090は3090と比較してフルHD解像度で5%、4K解像度で157%スコアアップ。
フレームレートはフルHD解像度で平均 178fps、4K解像度で平均 149fps。
4K解像度で驚きの2.5倍以上アップ!アクションゲームなのでフレームレートが高いほうが快適に遊べます。4K 144Hzゲーミングモニタで高解像&ヌルヌルを楽しみたい人はRTX4090は選択肢になりそうです。
逆にフルHD解像度のスコアがほとんど伸びてないのは本作が180fpsで頭打ちのため。
おそらくどんなにハードウェアが進化してもスコアは5万前後が上限だと思います。
温度
GPU温度
今回はNVIDIAも推奨する3DMark SpeedWayを使って負荷をかけ、温度を測定してみました。
SpeedWayはStress Testモードが用意されており、内容はベンチマークを連続20周するテストになってます。テスト中は平均GPU使用率99%とかなり重たい負荷がかかります。
1周がちょうど1分なので20分の負荷テストということになります。
温度の計測にはMSI Afterburnerを使用しログを記録しました。
室温は25℃をエアコンでキープ。
最大 70℃、平均 67℃でした。
意外や意外!消費電力は450Wとモンスター級にも関わらず、かなーりおとなしい温度に収まってます。さすが3.5スロットの特厚ヒートシンクに10cmファン3連といったところ。
また、おそらくだけどRTX3090のときは基板裏にもGDDR6Xメモリが実装されていて、薄いバックプレートだけで放熱しなければならなかったのが、RTX4090では分厚いヒートシンクが接触している表のみ片面実装なので、メモリが熱溜まりとならないよう改善されたからだと思います。
カード全体の表面温度
ビデオカード全体の表面温度をサーモグラフィカメラ Seek SHOT PROを使って確認してみました。
GPU温度を計測したときと同じく3DMark SpeedWay Stress Testモード中に撮影しています。
カード表面:MAX 62℃
カード側面:MAX 70℃
70℃を記録した部分はヒートシンクなので、しっかり熱伝導できてるんじゃないかと。
カード裏面(バックプレート):MAX 55℃
カメラの角度的にCPUクーラーの水冷チューブで一部遮られてますが、バックプレートからもしっかり放熱されてます。
なので、メモリやCPU、マザーボードへ少なからず熱影響があると思うので窒息ケースで運用するのはオススメしません。
消費電力
GPU Power
消費電力も3DMark SpeedWayのStress Testモードで負荷をかけて計測しました。
最大 452W、平均 439Wでした。
Geforceビデオカードの消費電力はTBP(Total Board Power)設計に正確なのでほとんどブレなく推移します。
ちなみに補助電源を8ピンx3で接続している場合、電力制限は450Wではなく、430Wを超えたあたりで発生します。
補助電源 8ピンx4 or 12VHPWR x1で接続すれば450Wきっちり回しきってくれるはずです。
そういう意味では今回紹介したベンチマークスコアはRTX4090の中でもやや低めだと思います。
システム全体消費電力
システム全体の消費電力をラトックシステムのBluetoothワットチェッカーを使って計測しました。
なお、Windows 11の電源オプション設定では「バランス(推奨)」でテストしてます。
CPUクーラーに本格水冷を使用していることもあり、一般的なビルドと比べちょっと高いかもしれませんので参考程度に見てください。
負荷時(3DMark SpeedWay Stress Test時):最大 646W
アイドル時:96W
NVIDIA公式の最小システム電力容量が850Wに設定されているとおり、バカ喰いと言っても過言ではない消費電力です。600W電子レンジを超えてますからね笑
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が、新電力料金目安単価として示しているのは1kWhあたり27円(税込)なので、27円/kWhをベースに1時間の電気代を計算してみると。。。
消費電力(646W)÷1000×使用時間(1時間)×1kWhあたりの料金単価(27円/kWh)=17.442円
思ってたより高くない。。。まあどちらかというと皆さんが心配なのはブレーカーでしょうね。
アンペアブレーカーの交換は基本的に60Aまでなら無料交換してくれるので、夏冬でブレーカーが落ちた経験がある場合、上げておくのも良いかもしれません。
(契約アンペアが増えると電気代の基本料金も上がるのでそこは注意)
いかがでしたでしょうか。
消費電力度外視で4K解像度&高フレームレートを楽しみたい欲張りさんは間違いなく買いだと思います。正直ここまで進化してくるとは。。。革ジャン様おそれいりました!
また、消費電力の高さとは裏腹に温度は非常に低く保たれており、水冷化せずに長時間運用しやすい印象です。
(RTX3090のときも巨大なヒートシンクに3連ファンという構成だったけど、GPU温度は80℃未満を推移してました:旬組み!2020「最強ビデオカード RTX3090 ゲーミング性能をチェックよ!」 - 温度)
それから、騒音計が手元になかったので計測はできてませんが、オープンフレームの検証機で高負荷時にファンが回っていてもほとんど気になりませんでした。
Gainward RTX4090 Phantomは「ZERO RPM FAN 2022」によって60℃まではファン回転がストップする仕様なので負荷が低い時は無音です。
また、騒音といえば負荷時のコイル鳴きが気になる個体もありますが、ウチに来た個体は鳴かないおとなしい子で安心しました。
一つ後悔しているところを挙げるとすれば、ウォーターブロックが登場したら水冷化する気満々だったのに、Gainward RTX4090 Phantomはカスタム基板で、対応するウォーターブロックがおそらく登場しない(RTX30シリーズのときもPhantom対応のウォーターブロックはなかった)だろうという点。。。
仕方ないので、すでにEK製ウォーターブロックのリリースが決定しているGIGABYTE WINDFORCEかASUS TUFの在庫が復活したら買いなおそうかと考えてます(吐血)
非常に目覚ましい進化を遂げたRTX4090だけど、不安要素もあります。
補助電源ケーブルの注意事項で述べたとおり、同梱の12VHPWR変換コネクタは発火・溶解リスクがあるため、使用する場合は「頻繁に抜き差ししない、コネクタ付近で曲げない」に気を付け、できるだけ早くATX 3.0対応電源ユニットへ買い替えて、ゲームライフを満喫するのが良いと思います!
それでは最後まで読んでくださってどうもありがとうございました(๑❛ᴗ❛๑)
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