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自作PC 初めての本格水冷ガイド② 導入前の確認ポイント

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これから自作PCの本格水冷に挑戦してみたい人向けの入門ノウハウ「自作PC 初めての本格水冷ガイド」シリーズ、第2弾になります!
前回は冷える仕組みと各パーツの役割をご紹介しました。
今回は本格水冷を導入する前に確認しておくポイントをご紹介します。

PC-watercooling-guide2

 

各水冷装置の配置決め

水枕、ラジエータ、リザーバ、ポンプのうち、水枕はマザーボードやビデオカードに設置するため、配置場所は選べませんが、 他の装置は極論、どこでも配置することができます。とは言っても、PCケース内に収めるためにはある程度限定されますし、水冷のメリットの一つに、ラジエータをケース外側付近に配置できるというのがあります。
ケースのエアフローは、多くが下の図ようになっているので、ラジエータをフロントやボトムに配置すれば、冷たい空気で冷却力を上げることができますし、トップやリアに配置すれば、ラジエータから放出される熱を他パーツへまき散らすことなく、すぐにケース外へ排出できます。

PC Case air flow

水色の吸気はケース外なので冷たい空気、赤色の排気はケース内で温まった空気。最近は電源ユニットを設置するスペースをチャンバー(シュラウド)構造にしてケーブル類を隠せるケースが多く、下からの吸気は出来ないものも多い。

ラジエータの配置に正解はありませんが、水枕を設置したパーツをとにかく冷やしたいのであればフロントやボトム、ケース内全体の温度を下げたいのであればトップやリアに配置しましょう。
長時間負荷がかかるパーツを冷やすラジエータをフロントやボトムに設置してしまうと、常時温風が中に排出されケース内の温度が高いままになってしまい、水冷化していない他パーツの温度も上がってしまいます。
ケース内温度が35℃や40℃になってもすぐにパーツが壊れることはありませんが、できるだけ低い温度に保っておく方が製品寿命や精神衛生上安心なので、個人的にはそういったラジエータはトップに設置するのが良いかなと思います。
(例えばゲーム用途がメインならCPU用ラジエータはフロントで、GPU用はトップなど)
本当は本格水冷のメリットを最大限活かすのであれば、チューブをケース外まで延ばして、ラジエータをケース外に設置するのが最も冷却力が高く、他パーツへ熱影響を与えないのでおススメです(私はラジエータ2本とも外に設置してます)。ケースによっては外にチューブを通せるようにチューブホールが設けてあるもの、例えばNZXT「noctis450」などがあるので、ケースがまだ決まってなくて冷却力を最優先にしたい方はホール付きを検討してみてはいかがでしょうか。
また、PCIeブラケットから外にチューブを繋ぐ用の水冷パーツ、aquacomputer「Slot bracket housing」などもあるので、ホールのないケースでもラジエータを外に出すことができます。外にラジエータを出す場合は、ケース + ラジエータの設置スペースが必要になるのが難点ではありますが。。。

今回は水枕をCPU、GPU2ヵ所設置する場合のケース内配置パターンをいくつか挙げてみました。

water-cooling position1

water-cooling position2

water-cooling position3

water-cooling position4

リザーバやポンプはフロントの比較的広いスペースに設置されることが多いですが、5インチベイのあるケースなら、5インチベイ2段分を使用して収容できるリザーバなども売られています。
またリザポンは垂直でないといけないということはないので、水平に寝かせて設置してもOKです。ラジエータにリザーバを固定させるパーツも売られているので、ラジエータと水平にしたリザポンを一体にして設置することもできます。

 

スペースの確認

好みの配置場所にしたくても実際にはケースの仕様により設置できないこともあります。
製品ホームページの仕様欄に対応ラジエータのサイズが書かれているので、必ず確認しましょう!
ただし、幅と高さは記載されてますが、厚みの制限は書かれてないことが多いです。
PCの水冷で使用するのはアクティブラジエータなので、厚みは必然的にラジエータ + 冷却ファンになります。特にトップはVRMヒートシンクやCPU補助電源がマザーボード上部にあり、干渉しやすいので、実際にケース内にマザーボードを取り付けてスペースを測ってみるのが確実ですが、手元にケースやマザーがまだない場合は、ラジエータの厚みは30~45mmのものを選ぶのが無難です。なお、冷却ファンの多くは厚さ25mmです。
厚さ60mm以上の高冷却タイプのラジエータを使用したいのであれば、ファンを含めて85mm以上の厚みのスペースが必要になるため、スペースに余裕のある超大型ケースにするか、ケース外へ設置するのが良いと思います。

 

チューブをPVCとハードどちらにするか

前回の本格水冷ガイド①のフィッティングでご説明したとおり、PVCとハードで用意するコンプレッションフィッティングが異なります。チューブ口径など他にも事前に決めておくと良い要素はありますが、まずは大まかにPVCかハードにするかは決めておきましょう。
PVCとハードで冷却力に優劣はありませんが、主に以下のような差があります。
①見栄え
②製作難易度
③メンテナンス性
④コスト

①見栄え

PVCは柔軟性があるため、どんなにまっすぐにしようとしてもクーラントの重みで下がってくるため、直線的でスマートな経路を構築したい場合はハードを選択する必要があります。また、PVCは透明なものだと1年経たずに表面の黄ばみ、クーラント色の沈着があるため、ハードのが綺麗な状態を維持できます。
逆を言えば、色付きで不透明なチューブであれば黄ばみは目立ちにくく、経路内の沈着も外からは見えません。

②製作難易度

PVCは普通のハサミで切断することができ、柔らかいので曲げ加工も不要です。
一方ハードは、切断するのも曲げるのも工具を使う必要があり、難易度はPVC < ハードになってしまいます。ただ、工具もセットで売られていますし、あまり複雑な曲げ加工をしなければ、水冷初チャレンジであってもそこまで難しくはありません。時間は丸一日からそれ以上はかかると思うので、焦らずしっかりと時間を確保できるときに作業するようにしましょう。

③メンテナンス性

フィッティングパーツ(フィルポートやバルブなど)を組み合わせることによって、クーラントの入替えは、PVC、ハードどちらもメンテナンス性を上げることはできますが、パーツの取り外しが発生する場合はやはりPVCのが柔軟性があるぶん楽です。

④コスト

PVCはある程度自由に曲げれるので、水枕 x1、ラジエータ x1、リザポン一体型 x1の最小構成なら6つのコンプレッションフィッティングだけでループを構築することもできます。(メンテナンス性はよくないためオススメではありませんが)
一方ハードは、角度や長さの微調整で比較的多くのフィッティングを使用する必要があります。また、切断用の工具、曲げ加工用の工具が必要なのでどうしても初期導入コストがかかってしまいます。

 

 

本格水冷のコンセプトは人それぞれなので、好きなパーツを組み合わせて満足いくものを作るのが正解だと思います。
ただ、やみくもにパーツを買って、いざ作業してみたら物理的に設置できかった、完成させてみたらイメージしてたのと違った、といった失敗をできるだけ減らすために事前確認はとっても重要です。
2作目以降になるとそれぞれのパーツの大きさや特徴をある程度わかっているので、頭の中でイメージしたものを実現させやすいですが、初挑戦であればまずは「PC 本格水冷」で画像検索してみて、配置場所の参考にするのがオススメです。
といってもこの記事を読まれる方は、すでにたくさんの画像をみて作りたいイメージは出来上がっていて、実際に作る前の情報収集段階だとは思いますが。。。
この記事がこれから本格水冷を始める方の少しでも役に立ったら幸いです。
次回は各パーツ選びのポイントをご紹介しようと思います!

 

シリーズ記事

・自作PC 初めての本格水冷ガイド① 仕組みとパーツの役割

・自作PC 初めての本格水冷ガイド② 導入前の確認ポイント

・自作PC 初めての本格水冷ガイド③ パーツ選びのポイント

・自作PC 初めての本格水冷ガイド④ PVCチューブループの作業手順

・自作PC 初めての本格水冷ガイド⑤ 必要なメンテナンス

・自作PC 本格水冷ガイド Extra ハードチューブループの作業手順

・自作PC 本格水冷ガイド ExtraⅡ なぜ冷えない!?

・自作PC 本格水冷ガイド ExtraⅢ ラジエータファン Push? or Pull?