久しぶりに自作PCパーツ買ってきたワ!
毎月買ってはいるけどダンボール積んだままになってるだけでしょう?
年明けからずっと忙しかったからね!
フランは毎日アニメとゲームばっかり遊んでたじゃない
オクトパストラベラー2楽しかったワ
ゲームの話は置いといて、今日は何のパーツで遊ぶのかしら?
少し前に話題になってた激安中華NVMe SSDを衝動買いしちゃったのでベンチ回したいの
例の禁輸措置で安くなってるヤツね。おおむね公称値どおりのパフォーマンスって言われてるけど、自社で作ってないOEMメーカーはサイレントでチップとか変更してくるから5月時点で流通してるものも同じなのか不安よね
みんな大好きSSDガチャね!
まあ激安だから多少アレでも構わなけど、これから購入を検討してる人もいるかもしれないし、参考用にサクッと検証してみましょうか
どうも!本当にお久しぶりになりました。みかんです🍊
なかなかTwitterする時間もなく、界隈の方々と絡む機会が減り、寂しいこのごろではございますが、今回は、巷で話題の激安中華NMVe SSDを今更ながら購入してみたので、検討されてる方向けに「本当に買いなのか?」チェックしていきます!
1.最近の激安中華系NVMe SSDについて
中華系のPCIe 4.0 x4接続NVMe SSDが、最大読込速度 7,000MB/s以上、最大書込速度 6,500MB/s以上の爆速、さらに2TBの大容量でも1.5万円程度と信じられないくらい激安で売られていると今年3月頃に話題になりました。
複数のメーカーから同等品が販売されており、いずれも中国 YMTCのOEM品なんだけど、このYMTCを調べてみたら、なんと世界で初めて232層NANDを製品化・量産したメモリメーカーでした。しかもその激安NVMe SSDには型落ちNAND製品だけでなく、最新の232層NAND製品もあるっていうんだから驚き!
最新技術を搭載してるのに何故ここまで激安になっているかというと、その背景には2022年12月16日にアメリカ商務省が中国 30社を超える企業・団体を禁輸リストへ追加したことが関係してる模様。
というのもYMTCも禁輸リストにバッチリ入ってるので、せっかく量産した製品を米国へ輸出できず、在庫余剰から投げ売り状態になってしまったのではないかと。
どうやらYMTCが製品化した2022年12月上旬では2TBモデルで1,199人民元だったようで、日本円だと2万円くらいの価格なんだけど、Amazon.co.jpやAliExpressをみると今年3月下旬には1.5万円台が溢れ、最安品だと1万円を切ってたようです。
激安のウワサが出始めたあたりで買おうか迷ってましたが、安かろう悪かろうなんじゃないの?っていう疑念もあったし当時はステイしてたけど、どうやらパフォーマンスもちゃんと爆速らしいので、とりわけ必要に迫られてたわけでもないのにポチらずにはいられませんでした笑
2.MONSTER STORAGE MS950G75PCIe4 外観
私が購入したのはTwitterで紹介してもらった、おそらくAmazon最安であろう「MONSTER STORAGE MS950G75PCIe4 2TB」
Keepaで確認してみると3月下旬に9,980円という超出血大サービス価格になってました。私は2023年5月3日購入で12,980円。それでも安い!
NANDメモリは片面実装の2枚(1TB x2)です。
NANDメモリ
写真だと見づらいけど、中国 YMTCの最新232層 3D TLC「YMC6G008Tb78DA1C0」。
コントローラ
アメリカ Maxio Techの「MAP1602A」またはMAP1602-Iとも呼ばれるもの。
TSMC 12 nmプロセスのAMR Cortex-R5を搭載したDRAMレス対応のコントローラ。
Maxio公式にはスループット 2400 MT/sを4チャンネル、最大シーケンシャル読込 7,400MB/s、書込 6,500MB/s
3月に話題になった偽物980 PROにも搭載されてたらしいですね。
👉MONSTER STORAGE MS950G75PCIe4は激安ながらも最新232層NAND「YMC6G008Tb78DA1C0」+コントローラ「MAP1602A」+DRAMキャッシュレス構成
3.スペック
型番 | MS950G75PCIe4-02TB |
---|---|
容量 | 2TB |
TBW | 3600TB |
NAND | 3D TLC |
インターフェース | PCIe 4.0 x4 |
フォームファクタ | M.2 2280 |
最大読込速度 | 7,400MB/s |
最大書込速度 | 6,600MB/s |
その他 | PS5動作確認済み |
4.ベンチマークと温度
CrystarlDiskMark 8.17.14
CrystalDiskMarkは各種ストレージの読込み、書込み速度を測定する定番ベンチマークソフト。
ランダム速度はCPU性能が影響するので、使用環境で異なる点に注意してください。
データベースなどI/O集約的なアプリを除くと、一般的にはQ1のアクセスが多いため、Q1性能(一番下のスコア)がWindowsの体感的な快適さを左右すると言われてます。
シーケンシャルの速度は、MONSTER STORAGEの公称値である読込7,400MB/sは出なかったものの、書込6,600MB/sは超えました。
また、ランダムも非常に速く、ファイルサイズ 1GiB限定ではあるもののSamsung最新の990PROより速いです。
一方、ファイルサイズを64GiBに増やすと全体的に速度が落ちてきます。
特にランダムアクセスの速度低下が目立ちますね。
ちなみに、MONSTER STORAGE MS950G75PCIe4だけでなく、232層NAND「YMC6G008Tb78DA1C0」+コントローラ「MAP1602A」+DRAMキャッシュレス構成は、どれもこのような挙動みたい。たぶんコントローラ「MAP1602A」のチャンネルが最大4までと少ないので、そのあたりが原因かもしれない。
まあ、大容量のファイルコピーでも有名ブランドのハイエンドモデルと同等かそれ以上のパフォーマンスを出してる検証結果もあるので、ベンチマークとの相性かもしれません。
ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1
ATTO Disk Benchmarkは512B~64MBのデータブロックサイズを段階的にテストし、読込み、書込みそれぞれの安定性を測定できるベンチマークソフトです。
ファイルサイズは選択できる一番大きい32GBで実施してます。
ブロックサイズ 1MB以降は読込 6.6GB/s以上、書込 6.1GB/s以上を維持していて、とても安定したパフォーマンスです。
温度
CrystarlDiskMark ファイルサイズ 64GiB x5を実行した後、すぐにATTO Disk Benchmark ファイルサイズ32GBを実行したときの温度をHWiNFO64でS.M.A.R.T読みした情報です。
最大43℃でPCIe4.0x4タイプの中ではかなり低い温度だと思います。
手で触ってもほんのり暖かい程度でした。
検証環境
ケース | STREACOM BC1 V2 Open Benchtable Silver |
---|---|
OS | Windows 11 Pro (Ver.22H2) |
マザーボード | ASUS ROG MAXIMUS Z790 APEX(BIOS: 0703) |
CPU | Intel Core i9 13900K |
メモリ | Team DELTA RGB FF4D532G7200HC34ADC01 (DDR5-7200 CL34 16GB x2) |
ビデオカード | ASUS TUF Gaming GeForce RTX 4090 |
電源ユニット | 玄人志向 PLATINUM KRPW-PA1000W/92+ |
NVMe SSDはPCIe x4スロット変換カードに108 x 27 x 5mmの小さくも大きくもない平凡なヒートシンクを装着。ファンによる送風は無し。
室温は温度計読みで26.2℃で検証しました。
5.まとめ
CrystarlDiskMarkのファイルサイズ 64GiBで大きな速度低下が見られたものの、ATTO Disk Benchmarkでは非常に安定した爆速をたたき出しました。
温度もPCIe4.0 x4接続 高速品の中ではかなり低いので、狭いスペースに取り付けるPlayStation 5やノートPCへの換装に最適かと。
今回紹介した「MONSTER STORAGE MS950G75PCIe4 2TB」は執筆時点2023年5月5日 でAmazon 12,980円。類似品のMiWhole CT300、HIKSEMI FUTURE、Hanye HE70、SUNEAST SE900NVG70、JNH S720Dより安く、激安&爆速&低温と3拍子揃ったものすごいコストパフォーマンスなので、2TB NVMe SSDが欲しいなら買わない理由がないくらいです。
また、今回はそこまで詳しく検証しませんでしたが、容量を98%埋めた状態でCrystarlDiskMarkのファイルサイズ 1GiBでは速度低下していない検証結果もあるので、DRAMキャッシュレスではあるものの、SLCキャッシュが良く効いており、よほど大容量のブロックサイズを連続で書き込まなければ爆速を維持できるようです。
より詳しくパフォーマンスを知りたい人は、232層NAND「YMC6G008Tb78DA1C0」+コントローラ「MAP1602A」+DRAMキャッシュレスと全く同じ構成品である「HIKSEMI FUTURE」をレビューしている、ちもろぐ様の記事や、ふわふわハードウェア様の動画をみると、実際のファイルをコピペする速度や、SLCキャッシュが3段階に切り替わる方式を採用している点などがわかります。
私が把握している限りではYMTC製爆速NVMe SSDは2タイプ存在します。
1つは今回紹介した最新232層NAND「YMC6G008Tb78DA1C0」+コントローラ「MAP1602A」+DRAMキャッシュレス構成
SNSによるヒアリングなど個人調べだけど、現在も232層NAND+DRAMキャッシュレス構成から変更されてない製品がコチラ。
・MiWhole CT300
・HIKSEMI FUTURE
・MONSTER STORAGE MS950G75PCIe4(ヒートシンク無)
もう一つは128層NAND「SYMN09TC1B1RC6C」+コントローラ「IG5236」+DRAMキャッシュ構成
・Hanye HE70(3月までは上記の232層NAND+DRAMキャッシュレス構成で売られてたが、4月あたりから変更された)
・SUNEAST SE900NVG70
・JNH S720D
・MONSTER STORAGE MS950G75PCIe4HS(ヒートシンク有)
実はHanye HE70 2TBもゴールデンウィークに購入していて、128層NAND+DRAMキャッシュ構成でもちゃんと読込 7,100MB/s以上、書込 6,700MB/s以上の爆速なのは確認できました。
一方で温度がやや高めだったので、大きなヒートシンクで冷やせるデスクトップPC向けかなと。(別途記事にするかも)
232層NAND+DRAMキャッシュレス、128層NAND+DRAMキャッシュどちらも非常にコスパ優秀なので、(しばらく無いと思うけど)中国 YMTCがアメリカへの禁輸措置を解除される、もしくは在庫調整で生産量を落とせば価格が2万円付近に戻る可能性もあるので、安いうちに買っておくと良いかもしれません。
↓↓今回購入した「MONSTER STORAGE MS950G75PCIe4 2TB」のリンク
それでは最後まで読んでくださってどうもありがとう٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
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